「30日でできる! OS自作入門」読書中

30日でできる! OS自作入門

30日でできる! OS自作入門

を読み始めてそろそろ一ヶ月。まだ15日目までしか読んでない。すみません。
サポートページの正誤表を見ると、どうやら6刷を超える売れ行きの模様。(手元の本は2刷)基盤技術に興味のある技術者層が世間にはまだ大勢いるということか。よいことだと思う。いかにWebアプリを短納期で作るかとかそんな話はもう聞き飽きた。
コンソールの実現より先にGUIマルチタスクを取り上げる章立ては色々と考えさせられる。コンソールだけ先に完成しても、マルチタスクしてるとことか解りにくいもんね。いきなり古いネタで恐縮だが、IBMはデスクトップGUIが完成するまではOS/2の発表を控えるべきだったと思う。*1
まだ前半しか読んでないが、自分の言葉で紡ぎだされた文面や、読者のほうを向いた執筆姿勢には好感が持てる。でもこの文体を受け付けない人も中にはいるだろな。著者の方(a.k.a. OSASKのKさん)にはかつて某技術系サイトで快く質問に答えていただいた恩が。その節はお世話になりました。
うー、読んでたら何か作りたくなってきた。OSを作る予定は無いが、FD一枚のスタンドアロンで動くディスクのベンチマークツールとかあればいいなとか思うので、IPLの製作環境だけでも整えてみるか。FreeDOSLSI C-86試食版でリアルモードプログラミングでもいいんだけど、それでは面白みが。
Linux環境へも移行しやすいように、WindowsXP上のCygwin環境を中心に色々考えてみる…。よし決まった。

QEMUでなくbochsを使う理由は、うーん、POWERボタンが気に入ったから、なんとなく。
いやー、ブートシグネチャ(0xAA55)をアセンブルソースに埋め込むとこから大騒ぎだよ。と思ったらNASMドキュメントのトラブルシュートの章に対策が書いてあった。同じところでハマる人は多いらしい。とにかくIPLをロードし、メッセージを出力してキーボード入力待ちになるとこまで完成。さてここからどうするか。EDD BIOS対応していきなり7.8GBの障壁にチャレンジするか。めんどくせー。やっぱりブートローダGRUBにお願いするかな。それでは面白みが。
とりあえずフロッピーのデータ全部がメモリ上に読み込めればいいことにする。先は長い。でも楽しい。

*1:実際にはGUIが未完成のまま1987年にVer1.0を発表することとなる。