パスポート切り替え

発給申請しておいたパスポートを受け取りに、都庁まで行ってきた。
前回の発給から十年かぁ。時の経つのは早いなぁ。十年後は何してるんだろう。
十年前のパスポートの時は、デジタル印刷された顔写真に驚いたものだが、今度のはなんとワイヤレスICチップ入り。
例の事件以降、何かと入国管理にヒステリー気味な米国に押し付けられた感が無いでもない、パスポートの電子化ってやつですか、これが。

パスポート受け取りに際して、窓口の人にICチップの内容を端末で見せられ確認を求められる。
氏名や誕生日などのありがちな情報に加え、なんと顔写真のデータまで入っているよ。数百キロバイトは余裕で格納できるということか。

外務省のリーフレットによれば、ICチップの情報はパスポート外部からスキミングされないように安全対策が施されているらしい。調べてみると、日本の場合、ICチップに収められるデータはOCR情報を鍵として暗号化が施されるらしい。パスポートを開いてOCRを読み込ませない限り、個人情報を復号化するのは難しいわけ。でもね、これって名寄せに使われない?暗号化されたデータを付き合わせれば、例えば今目の前でトラベラーズチェック切っている日本人旅行者が、さっきまで別の店に出入りしてた事とかバレバレのような気が。

アメリカのパスポートでは何とICチップ上の個人データが暗号化すらされていない模様。その代わりにパスポート表紙に工夫して電波を遮断するらしい。これなら名寄せは無理。うーん、こっちのほうが頼もしく思えてきたなぁ。しょうがないからパスポートに銀紙でも巻くか。

顔写真やOCRのページが表紙裏から2ページ目へと変更になった。これは、入国審査に際してパスポートカバーを外さなくともよくなったのだと解釈していいのだろうか。だと嬉しい。